[チエモクの取り組み]里山材の活用~手然[TESHICA]という挑戦
これまで私たちは、北海道産木材にこだわり、早生材・ハンノキの活用など、決して簡単ではない挑戦を続けてきました。
その一方で、 今の工房のある、札幌市西区小別沢に越してきた2018年から、ずっとやりたかったことがあります。
「小別沢の木を使って木製品作りたいなぁ」
この辺りは札幌の中でもちょっと田舎感のある、自然豊かな地域。
そのすぐそばの森の手入れのために伐られる木、「里山材の活用」でした。
身近な森の木で、ものづくりができないか。(できるよね?)
そう思い続けながらも、林業側の供給の問題や、木工側の技術や流通の問題などの障壁が思いのほか高く、なかなか形にできずにいました。
それでも試行錯誤を重ね、2025年4月、ようやくひとつの答えとして生まれたのが「手然[TESHICA]」です。
そのコンセプトは、手に抱く自然。
工房のある札幌市西区小別沢地区には、豊かな森が広がり、
「手然 TESHICA」は、その美しい自然の造形にインスパイアされました。
ひとつとして同じ形のない個性的な木々に、
夜空を明るく照らす月、さらさらと流れる川の水音。
森から得た自然の繊細な美しさや心地よさを、手のひらで抱けたら。
そんな想いで、ひとつひとつ丁寧に作り上げています。
里山材は、都市周辺の森の手入れに伴って出た木材のこと。
手然[TESHICA]は、森林環境整備のためなど理由があって伐られた木を、チップ材ではなくありのまま木材として活用し、次の森林環境整備へつながるよう価値を循環させようという試みです。
手然[TESHICA]には、ひとつひとつ木のストーリーを記したカードが添えられていますが、私たち製造業が生産者である林業者とつながるということも、この取り組みのとても重要な要素です。
私たちが林業者さんとつながって初めて、
この木がどんな場所で育ったのか、なぜ伐られたのか、生きものとしてのこの木はどんな役割を持っていたのかなどの、森のストーリーがお客様までつながって、製品と一緒にお届けできるのです。
ぜひ、多くのお客様に森とつながっていただいて、そのストーリーを受け取っていただきたいです。
これからも、
自然が生み出す魅力あふれる形状を、森の多様性をそのまま再現したブランドとして、様々な樹種を使ってどんどん表現していきます。
均一性を求められるプロダクトの宿命を乗り越え、本来素晴らしいことである多様性をどのように価値につなげていけるのか。
それが出来れば、北海道が誇る広葉樹の種類の豊富さが、製品の最大の武器となることでしょう。
これまでのプロダクトの概念を外れるほどの、多様性とサステナビリティへのメッセージを携えて打ち出す新ブランド、手然[TESHICA]。
まさしく一期一会、あなただけの一品となります。
普段使いから、特別な日、贈り物まで。
でも何より、日常の中で使っていただき、ふとした時に森を感じるような。
森とわたしたちの暮らしをつなぐ、そんなうつわになれたら嬉しいですね。